NCASに入力したデータのセーブ・ロード方法について説明します。
CPDEProblemメニューからsave objectを選択する。
任意の名前を付ける。*.obj形式で保存してください。これで入力した問題のすべてのオブジェクトが保存されました。
次にロードします。
NCASを再起動し、以下の状態で
CPDEProblemメニューload objectを選択します。
ロードするファイルを選択します。
問題を表すオブジェクトがロードされます。
NCASではあるオブジェクトをセーブすると、そのオブジェクトと配下にあるオブジェクトすべてがセーブされます。ロードするとその配下にオブジェクトをロードします。具体的な例を示します。
解析変数Tの他にまったく同じ偏微分式・境界条件式を持つ解析変数Pを作成しようとします(あくまでも例ですので・・)。
まずCPDEInfoメニューnew dependent variableを選択し、新たな解析変数Pを作成します。
解析変数Tのオブジェクト(CPDEDepInfo)内のCPDESolvSetオブジェクトをセーブします。
*CPDESolvSetオブジェクトの一つ上の階層はCPDEDepInfoである。
任意の名称をつけます。形式は*.obj形式です。
そして、解析変数PのCPDEDepInfoオブジェクトに先ほどセーブしたobjデータ(CPDESolvSetオブジェクトが先頭)をロードします。
解析変数Pに解析変数TのCPDESolvSetオブジェクトがロードされます。
解析変数Tをステアリングにより解析変数Pに置き換えれば、解析変数Pの偏微分方程式が作成されます。
たとえば、例のように同形の偏微分方程式を複数入力するときや、近い形の式を作成するときに便利なテクニックです。これは偏微分式内の複雑な項についても同じテクニックを利用することができます。つまりCPDESolvSetオブジェクトだけでなくどのオブジェクトでもセーブすることができます。ただしロードする場合には階層レベルに注意する必要があります。