ここではNCAS特有の各オブジェクトの操作について説明します。
NCASではシミュレーションプログラムを作成するために必要な情報を格納するためのオブジェクトや、また変数一つを表すオブジェクト、数式を表すオブジェクトなどさまざまなオブジェクトで構成されていおり、それぞれのオブジェクトは木構造のように階層的に関係付けられています。
オブジェクトにはopen,spit,closeの3つの状態がありこのオブジェクト操作をマスターしなければNCASを使いこなすのは難しいと考えられます。それぞれの状態について簡単に説明します。
split → 対象となるオブジェクトの情報を別ウィンドウで表示する。
open → 対象となるオブジェクトの情報を親元のウィンドウ上で表示する。
close → オブジェクトに付けられた名称だけど表示し情報を表示しない。
具体的な例を使って説明していきます。
下の図では
l Mesh Info.と名付けられたCPDEMeshInfoオブジェクトがsplit状態
l Time Varと名付けられたCPDETimeVarオブジェクトがclose状態
l Para Info.と名付けられたCPDEParaInfoオブジェクトがopen状態
l T Info.と名付けられたCPDEDepInfoオブジェクトがclose状態
です。ただしopen状態の場合にはオブジェクトに付けられた名称は表示されません。
各オブジェクトの状態の操作方法について説明します。
splitされたMesh Info.オブジェクトをcloseしたい場合
Mesh Infoの一番外のフレームを右クリックしCPDEMeshInfoメニューを表示しGo backを選択します。
またはMesh Infoを右クリックしメニューからturn backを選択する。
splitされたオブジェクトの親元を知りたい場合
Mesh Info.の一番外のフレームを右クリックしメニューからFocus toを選択する
すると親元のオブジェクトがアクティブになる。
親元からsplitされたオブジェクトがどれかを知りたい場合
Mesh Infoを右クリックしFocus toを選択するとsplitしたオブジェクトがアクティブになる。
NCASにおけるオブジェクトの状態の概念図を示す。
NCASではこの他にも各オブジェクトで共通して使用することができるメニューが数多くあります。各オブジェクトにわけて各メニューの動作を網羅し説明するのは非常に困難です。本マニュアルでは操作の難しいメニューや特別なメニューについては順次説明していきたいと思います。
split → 上記参照してください。
open → 上記参照してください。
load object → そのオブジェクトの配下に*.objデータをロードする。
save object → そのオブジェクトの配下のデータを*.obj形式でセーブする。
Recalc Size → 変数名や値の変化でうまく表示されなくなったオブジェクトのサイズを再計算する。
Report tree Structure → そのオブジェクトの構造をファイルにセーブします。一般のかたは不必要なメニューです。